猟犬探偵 (光文社文庫)



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猟犬探偵 (光文社文庫)
猟犬探偵 (光文社文庫)

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個性溢れるハードボイルドファンタジィ

行方不明や盗まれた猟犬の捜索を専門に行う
私立探偵竜門卓シリーズを四編収めた短編集。
『セント・メリーのリボン』 の表題作も竜門ものだが、
クロニクル的に後のエピソードが収められているので、
これを読む前に『セント・メリーのリボン』 を先に読む事をお勧めする。
セント・メリーが再登場するエピソードも収録されてまっせ!
私がこの短編集で一番巧いと思ったのは、
ハードボイルドファンタジィとでも言いたくなる一個目の作品である。
短編として見事な落ちのセリフで綺麗にまとまっています。
残り3つはテーマやプロットの切れがやや悪く感じた。
猟犬専門と言いながら、馬やトナカイを探す羽目になるシチュエーションが面白い。
作者が生きていればこのシリーズは、
妖精や恐竜やニャントロ星人の探索までに発展しただろう。
最後は円卓の騎士として竜の探索をしたに違いない。
捨てろタイプな都会派のハードボイルドに飽きている人はぜひ読んで下さい。

祝☆復刊

まずは復刊してくれた光文社に礼を言いたい。
解説で、郷原宏は、竜門をマーロウの正嫡と評しているが、
竜門は竜門であり、マーロウの亜流ではない。
「男は強くなくては生きていけない。やさしくなければ生きていく資格がない」
などという手垢のついた言葉で竜門を語ってほしくはない。
竜門は、稲見一良という作家が、まさしく命を賭けて生み出したヒーローなのだから。
前作は必読です

前作「セント・メリーのリボン」に登場した猟犬探偵とその相棒(犬)の物語。前作では1短編の主人公であった彼らの連作集。しかしながらタッチは前作が上と思われます。本作は前作よりももっと暖かい人間性に主眼を置いており、所謂ハードボイルド色が薄く感じられます。しかしながら薄まったとは言え、作者はなんせ、上質なストーリテラーの稲見さんです。そんじょそこらの駄文書きとはレベルが違います。一気読みです。でも本書を理解する為には前作は必読です。あー面白かった。

渋さが・・・

『セントメリーのリボン』に続く猟犬専門の探偵を
営む竜門卓を主人公にした短編集の第2作目。

前作に比べ主人公が自ら自覚しつつも情に流されやすくなり,
多少『男』臭さが 無くなっていたのが残念であった。ただし,それぞれの
作品の中で描かれている猟のシーンや,銃器を主人公が扱う シーンなどは
やはり作者独特の世界観があり, それは十分に堪能できる。
やはり渋い作者であることは間違いない。
ただし,本作品を読む前には前作を読むことを薦める。
素晴らしき世界

最近、稲見一良が復刊ラッシュで、再評価されているようでうれしい限りです。
これは名作「セント・メリーのリボン」に出てきた探偵・竜門が主人公の連作短編集。

「俺は体を動かし、歩くのが得意で、相棒のジョーは寝るのが得意の探偵コンビである」
という2人は、失踪した猟犬を探すことで生活している<猟犬探偵>と、得意の鼻を生かして臭跡を追う相棒の犬のジョー。
竜門は猟犬が専門といいながら、ついつい脱線してほかの捜し物まで引き受けてしまう。
この主人公はかなり旧来型のハードボイルドのキャラクターに近く、ケンカは強いが女に弱い、タフだけど優しい、そんなクールなキャラ。
どの話も、脇役たちが魅力的で、読み終わった後に心が温まります。



光文社
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